背に腹は変えられない?話

食エッセイ

あー…うなぎ食べたい…

もし好きな食べ物は?て聞かれたら多分1番はうなぎ、かもしれない

だけど食べるのは精々年2回がいいとこ、つまり滅多に食べない

好きなんだから月一回くらい食べたっていいじゃん、晩御飯にこんにゃく&豆腐田楽の日とかを増やせばそのくらいいけるっしょ、とは思う

ウチはうなぎって言ったって名店のお座敷でひつまぶし食べる、とかじゃなくて、店から炭焼きうなぎを買ってきて家で鰻丼にするスタイル、だからまだお財布には優しいしさ?

だけどもったいぶっちゃってかなんか、中々手が出ないんだよね…

まあ、うっすらわかるその原因は多分、アレ…

子供の頃に食べた鰻重ね、ふわふわトロトロでめっちゃ美味だったの、もう昔すぎておぼろげだけど

カレーとか麻婆豆腐も飲み物だとか言うじゃない?

その鰻重もそんな感じの美味しさだった

そう、わたしは関東に住んでいたのです

関東のうなぎは調理工程に蒸しが入るふわふわ系、関西のうなぎは表面パリっと香ばしい地焼きっていう調理法で他にも背開きか腹開きかとか下処理の違いもあるみたいだけど1番の違いはやっぱりその“食感“なんだよね

で、今わたしは関東と関西の間に生息してるんだけどここらはどの店に行っても関西風な表面パリっと香ばし系、なわけ

いや、パリっと香ばしい鰻ももちろん美味だよ?

美味しいとこの鰻を買ってこれば泥臭さもなく皮がゴムぅ、なんて事もなく家でこんな美味しい鰻丼が食べられるなんて本当にし、あ、わ、せ、♡てなるよ?

だけどね、し、あ、わ、せ、♡て感じながらもうっすら思い出すの

あのふわトロ鰻重の口内でご飯とうなぎとタレが一体になってフワんと包みこむような優しい味わいを…

なんかね、今の旦那もパリっと頼りがいあって素敵、で、とっても幸せ、なんだけど

たまにおぼろげな初恋の彼を思いだしちゃう、て感じ?

だって旦那と初恋の彼って全然違うものでしょ、ふつう

私はそう思う

そして初恋の彼っていうのはそれが当時どんなガキ大将だったとしても思い出すと何かしらの儚げなものを纏っている、そんな存在であり記憶なワケで

ましてや相手はふわトロ鰻重なんだから

地焼きでパリっと香ばしい!ドヤ!鰻やで!て来られるとどうしても思いだしてしまうんですね、関東風の儚げなふわトロ鰻重の君を

多分、違えば違うほど

魅力的に見えてくる、それが恋、ん?鯉?いや、うなぎの話だった

それにしても

ああ、選べない…

いや、そもそも誰もどっちか選べ、なんて言ってないし

別にどっちも好き♡でいいじゃないか、と思うでしょ?だけどふわトロの彼とはずぅっっと会ってないわけ、探せば会えるのかもしれないけど

ずっと会ってないから再会した時にあのおぼろげな記憶と違ってたら、というか違ってる可能性のほうが高いワケよね、だってタレが甘すぎとか鰻自体の質がとか色々あるでしょ他にもね?

それ思うと怖くて同窓会なんか行けないわけ

今の旦那に不満なんかないし、充分美味しいし

だからふわトロ鰻重の事はもう

そう、初恋は初恋のまま

思い出のまま

それが幸せ…

…ていうカオスな妄想が毎回脳内を駆け巡るから鰻食べたいけどもうっすら面倒臭くもあり、“まあまた今度“で年2回になっちゃってる、てわけ

はぁ、やっぱりあんまりうなぎ食べてないから頭に栄養足りてないのかな?

皆んなも早くうなぎ食べないと、こんな脳内になっちゃったら大変だよ?さ、うなぎうなぎ♡

あなたの好きなうなぎは…

PS あれ…?あ、旦那いないの忘れてた、わたしのウナギ、どこ〜??

まにまに

好奇心と物思いに耽る系、妄想大好き調べものオタクのまにまにです

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